下鴨車窓「渇いた蜃気楼」札幌公演
とある小さな地方都市。その夏は例年にない酷暑でダムも干上がってしまうほどだった。町は給水車が走り道の人影もあまりないように感じられた。みんな家の中にこもってじっとしているんじゃないか、この暑さが去るのを祈って。そんな想像が働く。 安アパートの角部屋に住む夫婦だ。実際にその夫は祈らんばかりの気持ちでいた。給水車が来る時間だ、近所のスーパーまでポリタンクを持っていかねば。持っていくのはまだしも、持って帰ることを考えると憂鬱になる。けれども水無しには生きていけないから、妻だってまだ諦めてはいないはずだから、もろもろ。 2014年の初演以来、9都市10会場で上演を重ねてきたレパートリー作品で札幌初公演。現代日本のある地方都市を舞台に、淡々としたリアルな描写の中にも歪んだ不条理性を滲ませる、酷暑の男女三人の物語。 〈上演時間=約1時間30分〉
脚本・演出=田辺剛
出演:大沢めぐみ、高杉征司、藤原大介 日時:7月1日(土)13:00⭐︎/17:00⭐︎ 7月2日(日)13:00 会場:札幌/扇谷記念スタジオ シアターZOO
<シアターZOO提携公演>
⭐︎終演後、トークイベントあり。
ゲスト 13:00 岩崎真紀(ライター・編集者)
17:00 イトウワカナ(intro/劇作家・演出家)
料金:一般2,500円/ペア4,300円/ユース(25歳以下)1,800円
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